講義開催レポート〜半導体が拓く未来の社会〜(2023年7月4日 大分県立大分工業高等学校)

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2023年7月4日に大分県立大分工業高等学校にて、弊社代表の安部が、半導体の基礎について講義を行いました。

半導体は、現在とこれからの世界が発展するにあたって、欠かすことのできない物資です。
しかしでは「半導体とは何か?どんなところで使われているか?」と尋ねられると、具体的に答えるのが難しいという方も多いと思います。

今回この講義では、「半導体とは何か?」という入口のところから、半導体が製品に乗る前のウェハーという状態の写真をご覧頂いたり、身の回りでこういう製品に使われているという話をしました。


スマホやパソコンなど、本当にさまざまな製品に使われていると知って、とても身近に感じて頂けたのではないでしょうか。

世界は今、世界を変えるために持続可能な開発目標(SDGs)として17の目標を掲げています。
ODTの取り組んでいる半導体開発事業は、この中の7番「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」と、13番「気候変動に具体的な対策を」の2項目について、解決策となるものです。

当日は、講義室が満員になるほどの大変多くの生徒さんにご聴講頂き、また講義の感想からも半導体について興味を持って頂けたようでした。

半導体そのもののことだけでなく、これからの世界の変革に付いていくための方法もご理解いただけたようでなによりです。

質問への回答

ご質問がありましたので、安部より下記ご回答いたします。

Q.前工程にあるウエーハが円盤形になっている理由を教えて欲しい

半導体ウエーハは、シリコン(珪素)を原料とした半導体です。
このシリコンから単結晶を成⻑させるには、引き上げ法と呼ばれる方法が広く用いられています。
この方法では、原料を坩堝内で融点以上の高温に加熱し、液体(融液:melt)とします。この液体に種結晶と呼ばれる結晶を付け、ゆっくり回転させながら引き上げていきます。すると、インゴットと呼ばれる円柱上の結晶が成⻑し、それをダイアモンド粉末でコーティングした工具で円板状にスライスします。
この薄い円板を、ウエーハと呼びます。引き上げ成⻑中に回転するために、出来上がったウエーハは丸い形になるのです。

Q.ODTで⼤切にしている理念とは何ですか?

⼀番⼤切にしていることは「品質」です。
製造業で重要視されることは、Quality(品質)、Delivery(納期・工期)、Cost(価格)のQDCと言われますが、その中でもQuality(品質)を最重要視しています。
理由としては、例えばラーメン屋さんを例に挙げてみて、仮にそのお店のラーメンが値段が高くても、行列で並んで待ったりしても、本当に味が良くて絶品ならば、そのラーメン屋さんに⾏ったりしませんか?
当社も、味にこだわりたい思いから「品質」を最重要視しています。

Q.ODTの福利厚⽣ではどんなことがありますか?

下記に示す様々な福利厚生/社内制度があります。
・スポーツクラブ法人会員(N sports club)
・社員研修体制

Q.あなたはAIを人として⾒ていますか?物として見ていますか?

難しい質問ですね、、。
現時点では物ではなくツール(道具)として向き合っていますが、人として見なければならなくなる未来も近づいている不安もあります。
AIが本当に人格を持つようになってしまうと、ちょっと怖いですね。。

ODTの半導体出張講義について

ODTでは高校生、専門学校生や大学生など、これからの日本を担う若い方々への講義を行っています。
ご希望の学校関係者の方がおられましたら、弊社広報までご相談ください。