昨年行われた、大分高専さまとの共同研究。
「リード形状によるMOS-FET内の電界特性解析」というテーマについて取り組んで頂き、「リード線の形状によって、MOS-FET内の電界状況が変わる」という成果が得られました。
またこの研究については各方面からの反響もあり、今年度も行うことが決まりました。
登場人物ご紹介
本年度の研究に携わるのは、電気電子工学科5年生の荻山さん。
先生は昨年度に引き続き、電気電子工学科の石川先生です。
ODTからは、開発部部長の杉木がお手伝いします。
5月12日。ODT第三工場会議室にてキックオフミーティングを開催し、研究テーマの決定と今後の進め方についてすり合わせました。
今年のテーマは2つあります。
まずひとつめは、「パワーモジュール内部構造の絶縁体制確保」です。
電極間に20kV印加しても絶縁体制が確保できるよう、パワーモジュールの内部構造の絶縁設計をしていただきます。
2つめは「パワーモジュールの寄生インダクタンス設計検証」です。
上記パワーモジュールの内部構造にて、高速でパワー半導体チップをスイッチングさせた場合、サージ電圧によってチップや電源システムの故障の原因となります。
そこでパワーモジュールの寄生インダクタンスを電磁界シミュレーションで見積もり、20kV印加時のサージ電圧を検討して頂きます。
ミーティングのあとは工場見学。
新設の第三工場にて、杉木から設備やラインをご説明しました。
また社内の掲示物をもとに、半導体の製造工程についてもご説明しました。
初めて見る実際の現場に、荻山さんは大変興味を持って見学されていました。
来年3月の研究発表会を目指し、一緒に頑張っていきましょう!
次回の記事では、大分高専さまの校舎にお邪魔して、研究の様子を伺う予定です。
シリーズ:大分高専さまとの共同研究 Season1
第1回:キックオフミーティング
シリーズ:大分高専さまとの共同研究 Season1
第2回:共同研究その2
シリーズ:大分高専さまとの共同研究 Season1
第3回:共同研究その3 ODTからのアドバイス
シリーズ:大分高専さまとの共同研究 Season1
第4回:研究発表